肥満の科学的定義を正しく知ったうえで「標準体重」を見るのならいいのですが、単純に「自分が肥満かどうか」を「標準体重に対する過不足」だけで見ようとするのは、素人の見立てのようなもので、百害あって一利なしです。
もともと標準体重は、体脂肪を計ることが難しいために考えられた、便宜的なものでした。
(身長-100)×0.9=標準体重
という算出方法が馴染み深いかと思いますが、これは「ブローカ変法」という方法です。
これひとつ見ても、「身長の高い人には甘く、低い人には辛い」という欠陥があります。
なぜなら身長が低くても、内臓や骨は一定の重量を持っています。
しかしそうしたことを考慮することなく一律に算出される「標準体重」では、「内臓」も、豊胸して大きくした胸などの「脂肪」、も同じ「体重の一部」と見なされてしまいます。
そして結果的に、背の低い人に対して必要以上にやせることを強要することになってしまうのです。
こうしたバカバカしさは、標準体重だけの話ではなく、世間一般に広まっている「間違ったダイエット神話」全般に言えることでしょう。
「とにかく体重計の針を下げること」を目的とするダイエットは、基本的に誤りです。
それは、脂肪だろうが筋肉だろうがとにかく目方が減ればいい、という考え方に陥りがちだからです。
しかし、すでに述べたように、肥満とは「目方よりも中身」が問題なのです。
まずここに着目しなければならないのです。
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